#FFFFFF | 大切な一曲の話

決めたお題に沿ってブログを書いてみよう、という試みシリーズ。

今回は、大切な一曲の話について書こうかなと思います。大切な一曲、といいつつもなかなかこれ、と選べそうにないので、何曲か。


大切な一曲の話

Through the Rain / Mariah Carey

わたしの音楽の志向の根幹は母に多大な影響を受けているんだろうな、と思います。

母の運転する車で聴くのは大体決まっていて、ある時はホイットニー・ヒューストンだったり、ある時はQueenだったり、ある時は母の口ずさむゴスペルだったり。伝統的なR&Bとロックが身近な存在だったので、大人になった今もどうしても手に取るのはそういった音楽であることが多い気がします。

マライア・キャリーも完全に母の影響を受けて長年聞いているアーティストの一人で、とりわけ Through the Rain というバラードが大好き。楽曲が収録された “Charmbracelet” というアルバムはわたしが人生で初めて買ったCDでもあります。

バラードなんですけど、後半に向けてどんどん力強く背中を押してくれるようなそんな歌詞と彼女の声とにどれだけ勇気づけてもらったかわかりません。人生で一番聞いている曲。

あんまりヒットチャート的に振るわなかったようで、彼女の楽曲の中では比較的マイナーな曲かも。メジャーどころだと Anytime You Need a FriendHero も大好き。もうこの時点で3曲出てきちゃったんですが、本当にそのぐらい、人生でずっと聞き続けている曲たちです。

Footprints In the Sand / Leona Lewis

次に挙げるのは、レオナ・ルイスのファーストアルバム “Spirit” に収録されている Footprints In the Sand という楽曲。2007年ごろかな。

サビの部分がとても素敵なんです。(かっこ内は拙訳です)

I promise you (約束するよ)

I’m always there (必ずそばにいる)

When your heart is filled with sorrow and despair (悲しみや絶望に打ちひしがれる時)

I’ll carry you (わたしが支えるよ)

When you need a friend (味方を必要としているなら)

You’ll find my footprints in the sand (わたしの足跡をすぐ見つけられるはず)

Footprints in the Sand (Richard Page, Per Magnusson, David Kreuger, Simon Cowell)

Footprints in the sand 、この表現がぴんと来ない方がもしかするとおられるかもしれないのですが、 “Footprints” (マーガレット・F・パワーズ)という宗教詩がありまして、この詩に由来します。

砂浜を神様と二人並んで歩くという夢を見ている男性がこれまでの歩みを振り返った時、ある時は足跡が二人分、ある時は一人分になっていることに気がつきます。一人分になっている時というのは人生において辛く悲しいことが起きていた時期と符合するので、なぜわたしを見捨てたのかと神に問うたところ、『一人分の足跡しかついていない部分は(男を)背負って歩いていたからだよ』と答えた、という、詩の内容を雑にまとめるとこんな感じです。詩そのものはインターネットの海に飛び込んでもらえれればすぐに見つかるので、ご興味があればぜひ。

そういうわけで、この歌のバックグラウンドは宗教色が少し強いものではあるんですが、そのことを抜きにして聞いても、聞き手に寄り添ってくれる、そんな思いが伝わってくる素敵な歌だなぁと思います。

アルバムが発売されたあたりといえばわたしはちょうど高校生。その当時、ちょっと大きめの病気をしまして、後遺症が実は今も残ってしまっているんですが、病院にいる間や通院している間だったり、病気の影響でぎりぎりまでどうなるかわからなかった大学受験の間だったり、そういう時にずっとお守りのようにしていたのが Footprints In the Sand でした。人生に翳りがさした時で、歌詞の内容に自分自身がシンクロしてしまったんですよね。

出会って10年以上が経った今も、落ち込んでしまう時、つらいなと思うような時に選んで聞きたくなる曲です。これから先の人生に何があるかわかりませんが、多分これからもずっとそうあり続けるし、身近な存在に何かあった時にはこの楽曲のようにそっと寄り添える自分でありたいなと思い続けています。

東京 / JUJU

楽曲が発表された2018年、わたしは関西で働いていて。東京に帰った大事な人に会いに行く行き帰りだったり、翌年わたしが家を探しに行ったりしている間中ずーっと聞いていたのが 東京 で、これもわたしを振り返ったときに大切な一曲。聴きはじめた理由は完全にタイトルだけだったんですけど、その後 東京 を主題歌とする映画『祈りの幕が下りる時』も観ました。新参者シリーズの楽曲は劇伴も含めて好きなんですが、上述する理由もあって 東京 がダントツで好きです。

その時の恋人とは残念ながらそれぞれの道にとなりましたが、今もやっぱりよく聴いています。新参者シリーズの楽曲を聞きながら、美術館を巡ったり、日本橋方面をお散歩したりするのが好きです。

くるみ / Mr.Children

ちょっと湿っぽい話が続いたから楽しい話も。

ミスチル、特に くるみ は、初恋の男の子が好きだったから、というかなりミーハーなきっかけで聴くようになった楽曲。先日、記憶に残っているお菓子の話、にも書いた男の子です。

くるみSign あたりはその頃テレビでもよく流れていた音楽で、やっぱりふとした時に聞きたくなります。小中学生の頃だとCDを買うお金があんまりなかったりして、母に買ってもらった “掌/くるみ” のシングル盤を繰り返し聞き続けていました。お金が自由に使えるようになる大学生あたりでミスチル熱が再燃して、どんどん楽曲を聴き漁っていき、 Simple とか Tomorrow Never Knows にハマっていました。学生時代に付き合っていた人は、カラオケに行った時の Tomorrow Never Knows の歌い方が正直とてもツボだったのが決め手だった、というのは今だから言えることです。

これは今もそうですが、好きな人ができるとその人が好いている音楽のことをよく聴くようになります。自我がないな、と思う一方で、そういうきっかけで好きになったアーティストは他にもいっぱいいて、人を好きになるたびに増えていくのでお得だなぁ、とも思います。


おまけの話

大切な一曲というお題、Twitterでフォローさせていただいている chyさん のブログを拝見して、わたしが書くなら何にしよう〜、と思いを馳せたんです。結果的に色々思い出してしまってとても一曲には絞りきれなかったんですが、思い出している時間ごと含めて、すごく貴重な時間になりました。ありがとうございます。

お題を考えられたのは向日葵さん。耳からの情報は人間の中でもかなり深く刻み込まれるものだと思うので、音楽と記憶とは本当に密接に結びつくものだなぁと改めて実感しました。(BENIさんのカバー曲、素敵ですよね。)素敵なお題、ありがとうございました。

他のお題について書いたもの

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無理をしないがスローガン

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